東武への直通特急「日光」「きぬがわ」に使われていた485系と189系を置き換える目的で2010年11月に投入し、2011年4月16日より運転を開始する予定であった。しかし、3月11日に発生した東日本大震災で延期になり、6月4日に営業運転を開始した。
6両2編成が大宮総合車両センターに在籍している。なお、他の253系は3両2編成が長野電鉄に譲渡された以外は全て廃車になった。
200番台との相違点
本グループは2002年に投入された200番台が改造され、外観内装が大幅に変化した。変更点は以下の通り。
貫通扉を封鎖し、非貫通構造に変更。
電気連結器の撤去。
LED表示のヘッドマークを設置、日本語・英語他四カ国語に対応。
塗装を赤色にオレンジ色の帯が入ったカラーリングに変更。
制御装置の更新、界磁添加励磁制御→VVVFインバータ制御
編成番号の変更、Ne201→OM-NO1 NE202→OM-NO2
トイレの位置の均等化のため組成変更、サハ253の組成位置が変更された。
東武乗り入れに対応するため、ATSや無線機器等を搭載。
グリーン車を普通車に変更。これと同時にシートピッチを485系や東武100系と同じ1100mmに拡大。但し、シートピッチを拡大した関係でクハ253以外は窓割り・カーテンと座席の位置が一致しなくなった。座席カラーは奇数号車が朱色で偶数号車がブルーになった。
グリーン個室を車販準備室に変更。
公衆電話スペースがパンフレット置き場となり、大型のゴミ箱を設置。
大型荷物置き場は2号車を除く各車両の新宿側に設置。
2号車に車椅子対応の大型トイレとAEDを設置。
営業最高速度は120km/h。(設計最高速度は130km/hで変更なし。)
運用
東武100系と共に新宿駅ー東武日光駅・鬼怒川温泉駅間の直通特急に使用されている。東武側は「スペーシアきぬがわ」・「スペーシア日光」と呼ばれているが、253系は単に「きぬがわ」・「日光」と呼ばれている。